みなさんは土(どろ)のことを考えたり、調べたりしたことがありますか?おそらく泥臭い話と思って避けていませんか?地上にある花や木には興味があるけど見えない土や根っこにはやはり興味がわきませんよね。

 観察会のなかで「赤土の庭」という場所を案内しました。太閤山ランドの尾根にむき出しになったもので、園内にある「こどもみらい館」の外壁の色はこれをイメージにしてあるそうです。その時は「粘土質」やら「水はけ」やら話してお茶をにごしました。樹木医の学習内容にもあったので少し調べてみたところ大変おもしろかったので今回の研修テーマにしてみました。

「人の手によって植えられた樹木について考える」と言うテーマは、今回で5回目。山にある樹木は自然淘汰されたもので、人との関わりがあまりありません。ところが、都市公園や皆さんのお庭に植えられた樹木は、ほぼ100%人との関わりがあります。安全な都市公園の現場を見ながら、そのへんの違いや「矛盾した人の都合」を学びながら「樹木の大切さを学習する」ことを趣旨としてきました。太閤山ランドは、遠足やプールで一度は行ったことがあるのではないでしょうか?太閤山を造成して作られた公園なので、一瞬里山を歩いていると錯覚するほど自然が残されていました。今回はフィールド観察会と座学をセットにした企画で、観察会のおさらいと今回は土にこだわったテーマを準備しますが、観察会に参加されなかった方も気軽に学習できる内容です。午前中用事を済まされ、午後からエアコンの効いた室内で研修参加するなど気楽に参加してください。  

=記=

日時;2019年8月3日(土)13:30時~15:30時(受付13:00)

講師;佐伯肇(樹木医、森林インストラクター)

内容; 「5月18日観察会のおさらい」、「樹木にとって泥はいかに大切か」、「赤土とは?」、「クロボク土とは?」、「黄砂は日本の土壌に影響するのか」「アジザイの色はPhだけでは変化しない土壌の不思議」「クロボク土と甲子園球場」(過去を反省してとにかくわかりやすく説明します。)

内容のさわりを披露します。

クロボク土と甲子園球場

クロボク土は限られたところにしか分布しないので一般に目にする機会は少ない。しかし甲子園球場では運ばれてきたクロボク土が見られます。テレビ中継で阪神タイガースや全国高校野球を見る際、内野にある黒みを帯びた土がそれです。黒い土はボール(白球)が見やすいなどの効果もあるようだが、球場を管理する会社の情報では、吸水性の良い黒土でグラウンドの水はけを良好にしていることです。この黒土は鹿児島県などから運ばれたクロボク土に浜砂が混合されているという。だから、黒みはやや薄れ、本物とは違うが、散水直後の黒々とした色はクロボク土の色のイメージの参考になる。試合に負けた球児はこれを袋に入れて持ち帰っています。ちなみに、マツダスタジアムの内野の赤みの強い色土は、アンツ—カーと呼ばれる人工的に粘土を焼いて作られたものです。

甲子園球場のグラウンド

参加費;300円(会員)400円(会員外)

開催場所;富山市立奥田公民館(駐車場あり)富山市奥田新町33—1電話076-431-1875(奥田保育所の前、岩瀬方向から富山駅北口に向かい湊入船町交差点左折してすぐのY路地の場所です。富山駅北口からは岩瀬方向に向かい奥田新町交差点右折して楽翠亭美術館東横です。駐車無料。

持ち物;筆記用具、めがね

主催;北日本ナチュラリスト同好会

問い合わせは佐伯まで。

カテゴリー: お知らせ

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