(約11ヶ月前に講師として参加したものです)

2020年2月9日(日)10時〜12時

参加者約30名

私が5、6年ほど前から関係してる葎原(ムクハラ)里山クラブで、今年も冬の観察会が実施されます。ここは地元の方が口コミで活動され、とても和やかな雰囲気の観察会です。

近所の整備林を1時間半程度散策。集合場所に戻って、地元の方の手料理でししなべやらジビエ焼肉やらケーキやらで親交を深めたり、情報交換したり、ワイワイガヤガヤして午前中で解散と言う予定です。

Aさんが塩ビパイプで作ったという特製ワカンジキ

雪上散策に出発

尾根筋を散策

観察した冬芽

カキノキ:互生。おむすび型の鱗芽。仮頂芽の横に枝痕がある。葉痕はタンスの取手に見える。

クリ:互生。おむすび型の鱗芽でクリの実に似ている。冬でも葉っぱが残る。枝にクリタマバチの虫こぶがあることがある。

オニグルミ:互生。短毛の大きな裸芽。葉痕は羊の顔に似る。葉痕に真上に予備芽がある。

マタケ:タケノコは広義の冬芽。節が2輪。枝は2本で太さが違う。葉耳(ようじ)あり。

イチョウ:互生。半球形の鱗芽。枝に直角の短枝が発達。維管束痕2ケ。

オオバクロモジ:互生。葉芽は細長い鱗芽。頂芽に丸い花芽が2ケ。葉痕は小さい。

ホオノキ:互生。頂芽は超大型の鱗芽。ハート型の葉痕。托葉痕は枝を一周する。

マルバマンサク:互生。葉芽は星状毛のある細長い裸芽。花芽は丸く房状。

アオハダ:互生。短い円錐型の鱗芽。短枝がよく発達。つめで擦ると緑の内皮。葉痕はニコちゃんマークの口型。

コナラ:互生。芽鱗は5列の鱗芽。

コシアブラ:互生。頂芽は円錐型の鱗芽。葉痕は三日月型で枝を半周する。短枝は曲がる。

コバノガマズミ:対生。赤みを帯びた4枚の芽鱗。枝先に星状毛あり。

リョウブ:互生。2枚の鱗芽が外れかけているものが見られる。

ムラサキシキブ:対生。裸芽で2枚の葉が向き合う。粉のような短毛が覆う。葉痕は呼び鈴の押しボタンのように出っ張る。

ネジキ:互生。水滴型で2枚の芽鱗に包まれる。赤くつやがあり無毛。

ウワミズザクラ:互生。冬芽はクレータ状の落枝痕の縁にできる。

集合場所に戻って、地元の方の手料理でししなべやらジビエ焼肉やらケーキやらで親交を深めたり、情報交換したり、ワイワイガヤガヤして午前中で解散としました。

あらかじめ採ってあったオニグルミの樹液を温めていただきました。ほんのりとした甘みを味わいました。

カテゴリー: 報告自然観察会

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