4月14日(土)に予定している観察会の下見に行ってきました。
サクラ公園のソメイヨシノは7分咲き位で、花見客が沢山おられました。サクラ以外にモクレン、ユキヤナギの花が咲き誇っていました。このまま行くと14日は花が少しだけ残っている状態でないかと予想します。当日のテーマは「春はやっぱりサクラ」です。でも企画の主旨は「新港の森の春夏秋冬、森の姿を観察し樹木の不思議さを学ぶ。単に樹木の名前を覚えるのではなく、人と樹木、生活と樹木のかかわりを学びます。」ことになっていますので、花があったほうがよいのですが、ないとできないものではありませんのであまり心配していません。さわりですが以下の内容を解説しようと思ってます。
- まずは花より団子「桜餅の香り」
「3月3日のひな祭りに桜餅を食べた人も多いでしょう。桜餅を包んでいるサクラの葉はオオシマザクラという野生種の葉です。塩漬けにされた葉からは桜餅に、なくてはならない香りがします。クマリンという成分の香りですが、他の種類の桜の葉ではあまりクマリンの香りはしません。オオシマザクラの葉にはクマリンを合成する酵素があるため、桜餅に特有の香りがするのです。生け花をやられる方は、早春に出まわるケイオウザクラという名前で売られているサクラの枝をご存じでしょうか。切り枝用の品種ですが、これはシナザクラ系の品種なので花に香りがあります。このシナザクラ系の桜は、花が終わり若い葉が伸び出すころ、葉が褐色に縮れたような病気が発生します。もし葉が縮れていたら匂いを嗅いでみてください。桜餅の香りがするはずです。クマリンの香りは私たちには桜餅を連想させるよい香りですが、サクラにとってクマリンは菌や虫に対する防御物質です。高級楊枝に使われるクロモジというクスノキ科の低木も、枝の材が甘いよい香りがします。じつはこの香りはシカ等の食害を防ぐ香りなのです。」
他の内容は以下のものを考えています。
- 日本のサクラは種類が多い
- 参勤交代がもたらした出会い
- なぜ日本のサクラは美しいのか?オオシマザクラの特徴
- 花見でサクラのにおいをかぎましたか?
- 園芸品種の代表はソメイヨシノ
- 「桜切る馬鹿、梅切らぬ馬鹿」、サクラを切るのはほんとにバカか?
- ウメを切るのはバカか?真面目か?
- サクラの品種を考えよう
- サクラは日本人にとっての特別な花
- かつての花見の風景
- 戦争とサクラ
- 震災後のサクラ
当日の参加は自由(申し込み不要)、雨天でも実施(参加者が一人でもいれば実施します)します。午前10時 新港の森野球場公衆WC前集合。
では多数の参加お待ちしてます。
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